OLユンファ。闇の左手。
巫女姫テトの相談である。

テトグループから抜け出す人々が少なくない。それは神社の維持費にかかわるのだ。

あたしユンファはテトグループの経理を会社の業務とは別に担当していた。

それは神社がオールドルナのシャーマンと深く結び付いていた、という証左であった。

あたしは衣服をみる。
切れ長の瞳、細い顔立ち、黒髪を編んでいる。白いシャツにスーツ姿。灰色。

あたしは(かぶり)をふる。
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