OLユンファ。闇の左手。
唐揚げにマヨネーズを。
舌鼓。

あたしはユンファ。
首都で唐揚げをテイクアウト。

小さなアパートだ。
本がうず高く積まれている。

シリリンシャとスグリと同席する。
「ユンファがこんな場所で暮らしていたなんて」
「そうだね。
OLだけど、あたしは鈍いから」
「唐揚げでも食べません」
スグリが指摘。

届いた唐揚げにシーザーサラダを手早く用意する。

パンが用意される。
ぎこちない沈黙があった。

「本日集まって頂いたのは、宝の地図を探しているからだ」「宝の地図」

夏日。
日差しが眩しかった。

唐揚げにマヨネーズをかけた。
チキソトロピーだったマヨネーズが、再び絞り出された。

温かい唐揚げ。

咀嚼するたびに温かいものが心に込み上げるようだった。

スグリとシリリンシャはパンと唐揚げに舌鼓を打つ。
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