幼恋。
5章
沖田家の秘密
文化祭から時は過ぎ12月。
もうすぐクリスマスであり終業式。
そんなクリスマス直前のクラスの雰囲気はどこか浮き足立っていて
私も今年は友達とかとパーティーとかしちゃったりして…
なんて考えている。
考えてるだけだけど。
「おりは、なんか楽しそうだね?」
昼休み、文化祭以降は前みたいに私と叶ちゃんと架子ちゃんと旬佑先輩で食べていて
途中から何故か松村くん…裕太くんも入ってきて5人で食べている。
そんなとき、架子ちゃんは私を見てそう笑って問いかけてきた。
1人でクリスマスパーティー出来たりしないか考えて浮かれてるなんてちょっと恥ずかしいな。
「実は…みんなとクリスマスパーティーしたいなぁとか思って…。
私友達とかいたことないから、毎年家族と木下家とパーティーしかしたことないの」
「確かに、そう言われれば毎年してるよね僕達」
「うん、それももちろん楽しいんだけど、初めて友達が沢山できたからもしよかったら…みんなが暇だったら…したいなーって」
思い切って私がそう提案すると
架子ちゃんはクスクスっと笑って頷いてくれる。
「そんな控えめに言わなくてもいいよ!
楽しそうだししようよ!」
「そうだな〜!泊まりとかどう!?」
架子ちゃんの言葉に続いて松村…裕太くんが泊まりの提案をしてきた。