幼恋。
手元のプレゼントをみると、それは旬佑先輩のプレゼントで
まぁそう上手くは行かないよね、と少し落ち込む自分に驚いた。
「俺おりはちゃんのだ〜」
「僕は架子ちゃん」
「俺は奏斗のか」
「俺は王子だ〜」
「俺は弟くんだ!」
「私は松村くん」
それぞれ貰ったプレゼントを見てそう笑った。
私に旬佑先輩の
有澤くんに私のがいって
叶ちゃんに架子ちゃんの
椛に有澤くんの
裕太くんは叶ちゃんの
旬佑先輩に椛の
架子ちゃんに昔裕太くん
のが割り振られた。
ちょっと旬佑先輩が羨ましい気持ちが来たのは内緒。
「わ、可愛い」
旬佑先輩のプレゼントを開けると、クマのぬいぐるみが入っていた。
「良かった!女の子に行って!」
「確かに男の子にいってたら面白かったですね」
「良かったら飾ってね」
「はい!かざります!」
旬佑先輩はニコニコと笑っているけど、本当は架子ちゃんのことを想いながら買ったんじゃないかな、なんて考える。
だって確かこのクマ、架子ちゃんが学校カバンに着けてるのと一緒だもん。
「弟くん、キーホルダーって意外だな!」
「適当だし普通だろ」
「着けるな!」
「どーぞ」
旬佑先輩と椛のそんな会話から椛はキーホルダーをあげたのだとわかった。
叶ちゃんはマフラーだったみたい。