幼恋。
そんな私の言葉を聞いた架子ちゃんは、優しく微笑んだ。
「私は落ち着く恋愛を求めてるから落ち着く人が好きだなと思うよ。
でも中には不安とかや危ういのが好きな人もいるけど、おりはが好きなのが王子だったら幸せになれると思う。
まぁそれを決めるのはおりはだけどね?」
架子ちゃんはそう言うと私の頭を撫でてくれた。
危うい恋か、落ち着く恋か。
やっぱり難しい選択だけど、私が好きになるのはなんとなく叶ちゃんか椛かどっちかなんだろうなと思った。
「それにしても木下くん独占欲強いんだねぇ」
架子ちゃんは私のキスマークを覗き込みながら苦笑いする。
「どうして椛はキスしたりしたんだろう?」
「どうしてだろうね〜、好きなんじゃない?おりはのこと」
「まさか!むしろ嫌われてると思うよ」
「あはは、どうだろうね〜」
椛が私を好き。
なんて考えると少し嬉しいような気持ちもあるけど、それは多分ない。
そんな私に何か言いたげな架子ちゃんはニヤニヤと笑うだけだった。
「クリスマスパーティー楽しかったけど疲れたから寝ようか」
「うん、おやすみ」
ニヤニヤと笑う架子ちゃんと、私は横になって眠った。
楽しいクリスマスパーティーで
ドキドキの椛との初キス。
今年もあとわずか、今年はたくさん色んなことがあったなぁ。
なんて考えながら夢の中に入っていった。