幼恋。
私は2人とわかれ、教室に戻るととりあえず架子ちゃんに提案をしようと近づくと
架子ちゃんはなにやら考え込んでいた。
「架子ちゃん?どうかした?」
私が話しかけると架子ちゃんは一瞬驚いたあと、困ったように笑う。
「いやぁ、おりはも好きな人見つけて付き合ったのに私はいつまでも恋ひとつ出来なくてダメだなーと思って」
「そんな…」
全然ダメじゃない。
むしろ私よりすごいよ架子ちゃん。
そう思う私の気持ちは伝わらず、架子ちゃんはため息をひとつついた。
「私さ、浮気されたくせに旬佑のことまだ好きで全然進めないんだよね…」
まさに今協力してと言われた旬佑先輩の話しに内心驚きつつ架子ちゃんの話を聞く。
「でも、より戻すのもちゃんと信用出来ないからダメだと思ってる」
「うーん…」
「でも旬佑みたいに運命だと思える相手がいないの」
そう言って机に突っ伏してしまう架子ちゃんになんと言葉をかけていいか分からない。
でも、これを聞いて私に出来ることはひとつしかない
「じゃあ、今週4人で遊ぼう?」