幼恋。
7章
リスタート
【おりはside】
私なんて生きている価値はない。
心の底からそう思った。
おじさんは私に名前は一切教えず、ただただ毎日毎日に飽きずに私を抱く。
私にとっては苦痛の行為。
どれだけ助けが来なくて時が経っても、それだけは何とか自分の中で変わらないよう快楽になんて呑まれないように必死に自分を保ち続けた。
それでも現実は厳しくて、何度も妊娠して堕ろさせられて。
あぁこの先助かっても私はきっと女としての幸せも求めてはいけない人間になってしまったんだと思った。
だったらもう女としての機能もいらない。
でもお父さん達は反対でしてくれないからこの気持ち悪い感覚を耐えるしかないんだよね。
そして友達とか世間からは好奇の目で見られることはあったけど平気なフリしてたらあんまり言われなくはなった。
その反動で家の中では色んな考えが襲ってきて誰とも喋るに喋れないしすぐ死にたくなっちゃうんだけど…。
先生達の計らいや、テストも合格できたのもあって私はほぼ行ってない2年も無事進級できて3年になった。
椛とは別れたままで、椛は2人で住んでいたマンションに帰っててうちには帰ってこないし
学校でもほとんど話さないから全然接点がなくなってしまった。
まぁそれがお互いのためなんだろうけど少し寂しいな。
椛と別れてからもっと強くならなきゃと気持ちを何とか切りかえ、家でも普段通り過ごせるようにはなったけど
やっぱりまだふとした時に死にたいし、根本的な考えはやっぱり変わらない。
私達が3年になったってことは、叶ちゃんと旬佑先輩は卒業しちゃっててそれもまた寂しいの。
そんな少し寂しい3年もだいぶ経ち、7月。