幼恋。
追い討ち
【おりはside】
あれから時は過ぎ、10月。
もうすぐ最後の文化祭。
だけど私はやっぱり気分は上がらなくて、ぼんやりした日々を過ごしているととある人から連絡があった。
その相手は実の母だと言っていた亜美さん。
2年近く連絡とってなかったから久しぶりすぎて驚いた。
その内容も『会わない?』との事。
そんな亜美さんのメッセージに
ずっと亜美さんからもお父さんお母さんからも逃げてたからそろそろちゃんと話しなくちゃな
と思った私はすぐに了承の返事を送ったから今は前二人で話したカフェで亜美さんと向かい合っている。
「事件の事ニュースで知ってたんだけど、連絡していいか迷っててようやく連絡したんだよ」
亜美さんは少し心配そうに私を見てそう気遣ってくれた。
その心遣いに感謝しつつ、その言葉であのことを思い出さないように必死に気をそらす。
「おりはちゃんはどうして生きていられるの?」
私が自分と戦っていると、突然笑顔で亜美さんはそう言ってきた。
亜美さんが何を言いたいのかいまいち分からない私が黙っていると、亜美さんはまた口を開く。