幼恋。

俺はおりはのために生きるのが物心ついた時から普通だったからそれに関しておかしいと思うことはこれから先もないだろうな。






「つか、俺の心配する暇あるならお前も女の1人でも作ればいいんじゃねーの」



「え〜俺にその話題ふる〜？」



「お前が俺の心配なんかするからだろ」



「ないね〜、俺は一生恋愛なんてしないね〜」






奏斗はそう言うと舌を出して心底嫌そうな顔をした。


本当にこいつの両親は恋愛中毒と言うかなんというか…うちの両親もだが両親だけで遊びに行くばかりで子供の面倒なんてみやしない。



だから同じ境遇ってことで仲良くなったのもあるがな。






「そろそろ行くか」



「あーい、沖田ちゃん楽しそうでよかったね〜」



「あぁ。少しずつ笑ってくれるようになればいいけどな」






おりはの周りは良い奴しか俺が入れなかったからおりははそいつらに沢山甘えて沢山元気貰えばいい。



そしたら俺もきっと元気になれるから。



そんなことを思いながら微笑むおりはの元へと戻って行った。