幼恋。
その日の夜。
おれの部屋で今は一緒に寝ることになったからおりはが眠れるよう隣でトントンしていると
それまで落ち着いていたおりはが突然震え出した。
「おりは?」
「ぅ…」
ガタガタと震えるおりはは息も荒くなっていく。
ちゃんと薬も飲んだのにな…。
「…に…たい」
「なんだ?」
「死にたい…殺して…」
うわ言のようにそう言いながらおりはは立ち上がって俺の机のハサミに手を伸ばそうとするのを何とか掴んで止める。
「離して!」
「ダメだ!」
「いやだ!!もう生きたくない!!」
「巫山戯んな!」
ハサミに手にしようともがくおりはの腕を掴んでそういうもおりはは聞き耳を持たない。
夕方はあんなに楽しそうだったのにな。
「お前が死ぬ時は俺も一緒だからな!?
そう約束しただろ!!」
「だめ!
椛は生きなくちゃ」
「じゃあお前も生きるんだよ」
俺は別におりはと一緒に死ぬのは1ミリも怖くないけどな。
だから全てを捧げれる。
我ながらおりはに依存してるとは思うけど事実なんだから認めるしかねぇしな。