幼恋。
僕が受け入れたくなくて黙り込んでいると、奏斗くんのスマホを見たみんなも思い空気になる。
「とにかく、探すなと言われても探すぞ」
沈黙の中そういったのはおりちゃんの父親の椎。
椎はどちらかというと子供の意見を聞いてくれることが多いから、探すというのは少し以外だった。
「子供の意見は尊重したいけどできないことだってある。
2人は死なせない」
椎がそう言うと、美咲さんも架子ちゃん達もみんな頷いた。
「おりは…」
「椛!!見つけ出すからな!!」
架子ちゃんの涙と奏斗くんの大声は海に消えて行ってしまう。
こんなにも想ってくれる人がいるよ。
友達が欲しいと言っていたおりちゃん、沢山友達できたね。
椛、本当に命かけなくてもいいじゃん。
椛は椛の人生楽しんで欲しかったよ。
そんな色んな思いが混じりあって僕は涙が止まらず、その場に崩れ落ちてしまった。
大好きなおりちゃん。
大切な椛。
こんなお別れは嫌だよ…。