幼恋。
そんなことを叶ちゃんと話しながらリビングに入ると、両親が揃っていた。
そう、私たちは幼なじみで一緒の家に住んでいるのだ。
私のお父さんとお母さん
叶ちゃんと椛のお父さんとお母さんも幼なじみだったらしくてそのままの流れで同じ家に住んでいる。
私のお父さんは医者。お母さんは専業主婦。
叶ちゃん椛のお父さんは有名なデザイナー。お母さんは専業主婦。
そんな職業もあってか、おうちは大きくて
人が多くても困らないような感じだから同じ家にいても、隣に住んでいるような感じ。
「姉ちゃん、勉強教えて」
私と叶ちゃんがリビングに入ると、2つ下の中学2年の弟
沖田 すずは(おきた すずは)が私の手を引っ張った。
「お父さんじゃなくていい?」
「うん、父さん忙しそうだし」
「わかった、いいよ」
「じゃあ僕も一緒にしようかな〜」
叶ちゃんも一緒に宿題をしようと、リビングの机に向かうと
リビングのドアがガラッと開いた。
「おい、おりは」
ドアから姿を見せたのは不機嫌そうな椛。
椛が姿を現すと緊張の走るリビング。
椛達の両親である
父親の律さんと、母親の花さんは椛からの当たりも強くてそんなに強い性格じゃない2人は少し椛を恐れている。
私の母の美咲も大人しくてあまり関わらないけど
父親の椎は活発だからよく椛と喧嘩してるのを見かける。