幼恋。




翌日



昨日は架子ちゃんはゆっくり旬佑先輩とデートできたようで

今日は私は手伝わなくても大丈夫だと言われた。






「あれ〜今日おりはちゃんこないの〜?」



「今日は私だけですけど?」



「はぁー残念」



「ごめんなさいねぇ美人じゃなくて」



「あはは」






私が帰ろうとした時、松村くんと架子ちゃんのそんな会話が聞こえてきてやっぱり2人にして大丈夫かな?なんて気持ちも出てくる。



少し心配になりながら、教室から出ようとすると架子ちゃんが『待って』と声をかけてきた。






「これ、よかったら旬佑に渡しておいてくれない?」



「わかった!」






そう言って渡してきたのは、旬佑先輩の生徒手帳。

これは確かに急ぎで渡した方が良さそうだなぁ。なんて呑気なことを思いながら


言い合いのような2人の会話を背に教室を出る。




文化祭まであと僅かってのもあって放課後の校内は忙しそうに準備する姿も沢山。



叶ちゃんたちのクラスは中庭で屋台を出すって言ってたから旬佑先輩はクラスにいるかわからないけどとりあえず行ってみよう。






< 81 / 266 >

この作品をシェア

pagetop