入れ替わったら彼の愛情をつきつけられました。
とたんに嫉妬心が沸き起こってくる。


確かに可愛いと思うけれど、柊さんには似合わないんじゃ?


そんな意地悪な感情が浮かんできて、慌てて首を振ってかき消した。


でも、大河の相手はモデルのような体系で美人な人だと勝手に思い込んでいたので、目の前にいる女性はあまりに想像をかけ離れていたことは事実だ。


大河と並んでいるところを想像してみても、お世辞にもお似合いだとは言いがたい。


なんでこの人……?


またそんな意地悪な感情が出てきて、美緒は受付から歩き出した。


ずっと見ているとよくないことばかりを考えてしまいそうで怖かった。


私は私の仕事をしなくちゃ!


そう思ってエレベーターの前に立つが、ちょうど最上階の25階まで行ったところだとわかって肩を落とす。


この時間エレベーターは沢山の社員に使われているから、1階まで来るのに時間がかかるのだ。
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