天然お嬢と双子の番犬さん
春比古くん達が帰ってからも、パパが来るまで三人で縁側に座ってた。
でも両側の様子が変。
ムスッとしてる。
「和、湊?何か嫌な事あったの?」
多分仕事の事かな?
和は貧乏揺すり止まらないし、湊は煙草を吹かす量が増えた。
「…さっき、何してた」
「もー!だから!」
ゴミを取ってもらっていた。と何度も説明するが納得いっていないようだ。
殺気の事は…気のせいだよね!多分職業病ってやつ!
「態々目を瞑る必要ないと思うけど?」
「まつ毛に付いていたんだと思うよ!」
「…何もついてなかったが?」
「もう取ってくれた後だったんじゃない?」
取るのに手間取ったから顔も近かったんだと思うし。何も心配いらないのに。
二人の手をぎゅっと握って笑う。
「大丈夫!何ともないから!それに春比古くんは妹想いのとっても優しいお兄さんだから!」