天然お嬢と双子の番犬さん
二章
授業と体育
───翌日、
今日も学校!頑張ろう!
「…僕にも飴頂戴」
学校着いて早々。湊の口に飴を入れたら和に制服を引っ張られた。立ってる私と座っている和、元々身長差半端じゃないから変わらない気もするけど。
ちょっと上目遣いなの、可愛い。
「いいよ。何味がいい?」
「花が好きな物がいい」
私?それなら圧倒的いちごみるくだよ?
棒付きじゃない、包み紙の飴を渡すが首を振る。湊みたいに口に放り込んでほしいらしい。このタイプだと指にくっついちゃうから本当はやりたくないんだけど…仕方ないなぁ。
「あーん」
ぱくっ。…今指まで食べられる所だったよ。
自分の反射神経に感謝しとこ。
「…チッ、もう少し早く閉じれば良かった」
「俺に八つ当たりすんな」
ボソっと呟いた和が机の脚を軽く蹴った。
「はな~!おはよぉ~!」
「あ、鞠!おはよ~!」
挨拶つもりのハグ。
いつもの事だ。
「…僕も勢いでやってみようかな」
「………やめとけ」