天然お嬢と双子の番犬さん
オムライスを食べながら、分けてもらった焼きそばとカレーを食べていた。
食べたかったものが、一度で食べれるなんて幸せ~。
幸せを噛みしめていた時、背後から声がした。
「おい、誰の許可得てここで食ってんだ?」
二年の先輩二人組。
犬飼先輩と一緒にいる人かな。
「あたしは止めたわ。文句はそこの二人に言ってくれる?」
鞠はそれだけ言って、私の口元にお肉を持ってきた。
んん~!美味しい~~!
ニコニコ鞠に餌付けされている。
先輩達は和と湊の方に視線を向けた。弱い殺気を二人に送っているが、気にも留めず黙々と食べている。
「ッ、おい‼」
机を思いっきり叩かれた。
振動が伝わってくる。
…手の平痛そうだなぁ。
「聞いてんのか?お前等、犬飼に喧嘩売って…」
「花の好きな大きいジャガイモあったよ。食べるー?」
「焼きそばはもういらねぇのか」
「食べたい!オムライスと交換しよー!」