天然お嬢と双子の番犬さん
下唇を噛む和の唇を指で触れた。和だけじゃない、きっと湊もこんな顔してる。
「そんな顔しないで?和、湊」
私が何か二人を傷付ける事言ったんだ。だから悲しそうな顔してるんだ。
「ごめんね。私が二人を怒らせた…んだよね?」
一緒に入ろうって言ったから?勝手にお腹を触ったから?それとも廊下を走ってたからとか…考えれば考えるほど私って手がかかるんだなぁと思う。
「…怒ってないよ」
うそだ。だって眉間にしわ寄ってるよ?
「ごめんね。何が駄目だったのか教えて欲しい。もうしないようにするから」
こんな事も分からないのかって言われてしまいそうだけど。私には難しいから…だから教えて欲しい。これから気を付けるから。
「……男と話すな」
そう囁いたのは湊だった。
話すな?男の人と?
えっと…それは…、
「…みんなと話すの禁止って事…?」
「「違う、そうじゃない」」
そんな大きな溜息つく必要なくない!?