天然お嬢と双子の番犬さん
「いいよ。でも外で僕達以外の男はダメだよ」
「わ、分かったか…ら!」
「…かっこいいとかも言うなよ」
「っ、待って。分かったから…もうやめ、」
「「嫌だ」」
…どうしよう。
なんか変な感じする。
ずっと心臓がうるさい。
「…っ、ドキドキするから、やめて…?」
二人にドキドキするの。なんでだろ。
「そんな顔して辞められるわけないでしょ」
「そんな声して辞めれるわけねぇだろ」
いつ終わるのか分からないまま、何度も顔と体にキスされた。
逃げたいけど…身動きは取れない。二人が落ち着くまで待機するしかなかった。
「ハンハハ──ン!」
ビクッ!
突然の大きな歌声に三人同時に吃驚。
…あれ、この声。
「いやぁ~、やっぱ外だよなぁ!星を眺めながらの風呂はさいこ──…、」
体ムキムキの首にタオルをかけた五十嵐組組長登場。
目が合う。
三人同時。
少しの間、お互い目が合っていたと思う。