天然お嬢と双子の番犬さん
忘れてたって顔してから、首を左右に振って笑顔に戻る。
「今日はパパと一緒にお家に居よう!ステイホーム!」
「でも天気良いし、連休だし、外行きたい」
「パパと居た方が最高の休日になる!」
「んー…、でもパパ色んな人から電話来ちゃうと居なくなるでしょ?」
電話来たらそのまま数時間も姿が見えないなんていつもの事。幼い頃からそうだったから。
仕事の電話だって分かってる。
それでも、少し寂しくなるから。
「そ…そうだよな…。悲しいし寂しいし辛いよなぁ…」
そこまでは思ってないよ?
少しだけで、後は誰かが相手してくれるし最初だけ寂しくなるだけだよ?
「よし分かった!パパ!電源切るぅ!」
「「駄目に決まってんだろ」」
電源オフ画面が一瞬出たけど消された。
悔しがるパパと溜息する二人。
「お嬢、外行きたいって言うけど。行きたい所とかあるの?」