天然お嬢と双子の番犬さん

五十嵐組の逆鱗

レトロな青色のワンピース。ダボっとしてる袖とセーラー服っぽい襟が凄く可愛い。



「お待たせ！」



二人は柱に寄り掛かり、話をしながら待っていた。

和は濃いブラウン色のセットアップで、湊は黒いデニムと白いワイシャツの上に紺色のジャケットを着ていた。


前で立ち止まりジッと見る。



「えっと…ごめん。何か変だった？」



ううん。むしろ逆で。



「和と湊がかっこよくて見惚れてたみたい」



こういう事言うと笑われそうで、照れてしまった。



「ン゛ン…！」

「っっ…！？」



また口を抑えて顔を逸らされた。


やっぱり笑ってる。
言わなきゃ良かったかな？

でも本当の事なんだから仕方ない。嘘なんてつきたくないし。




「…お嬢も可愛いよ…ほんと……襲いたいぐらい…」

「……可愛い過ぎんだろ…クソッ…犯すぞ馬鹿が…」




天を仰ぐ二人はブツブツと何かを話してるみたい。二人は同時に深呼吸後、私の頭を撫でた。