天然お嬢と双子の番犬さん
「あ、そうだ!なら家から学校まで誰か付き添い…」
「それだとカーストの人達?に目を付けられちゃうかも」
三人の視線が私に集中。
パパに両肩を掴まれる。
「えええ⁉なんで⁉進学校だよね⁉パパ初耳ですがッ‼」
「私も知らなかったんだけどね。なんかカーストって言うのがあるらしくて、その一番上の人達が沢山喧嘩するみたいだよ!」
詳しくは知らない。
でも、クラスの中にもその人達がいるらしくて、あまり目立つ事はしないようにって鞠に言われた。
あ!鞠って言うのは私の一番のお友達の事!ピンクが似合うとっても可愛いお友達です!
「たまに放課後誘われたりするけど…断ってるから大丈夫だよ?」
「は?俺の娘を誘う?なんだその餓鬼、五十嵐組に喧嘩売ってんのか?あ゛?何処の誰だそれ、一生地に足付けられねぇようにすんぞ」
「親父。未成年のカタギにそれは駄目だって」