天然お嬢と双子の番犬さん
「家に帰れば色んな所から貰ったお土産あるから、それで我慢してね」
「はぁーい」
「…素直だな」
だってもう匂いしない所まで来ちゃったしね。
あと少しで五十嵐組の敷地内。
入ってしまえば、後はお気楽。
そこまでの道のりは二人共かなり神経を尖らせていた。
…やっぱりパパの言ってた「狙われてる」って冗談じゃないのかも。
でも今に始まった事じゃないし、心配する必要なんてないと思うけどなぁ。
それに、二人なら。
絶対来てくれるから。
でも、本当はどう思ってるんだろう。
和と湊はどう思ってるのかな。
仕事だから仕方なくって感じかな?パパが怒ると怖いからとか?
心の底から面倒だって思われてたら少し悲しい。