天然お嬢と双子の番犬さん


怒ってるパパは皆怖いって言うけど。

やっぱり慣れなのかな?
全然怖くないや。

怒ってるパパを宥めるのは和と湊、最高に怒ってる時は私の役割。



落ち着いたパパが咳払い。




「学校側にも花に言われた通り極道であることは隠してるが…そうか、それは厄介だ。

もし花に何かあれば…俺は正気じゃいられそうにない。愛する娘の為なら権力を使う。


表舞台に出ないよう、警察を買うことだって容易い事だ」




目が据わってる。
本気の声だ。



でもそんなことしたら、学校行き辛いんじゃ…?


それは困る。
120%困る。

転校なんてしたくないし。



「そんな事したら、パパの事嫌いになりそう」

「今の冗談だから大丈夫だよー。パパはそんな怖い事しないよー。だから嫌いにならないよねー?ねー?…ねぇ!?」



折角行きたかった高校に通えてるのに。転校になんてなったら嫌だよ。噂って、すぐに広がるから。

そんな事したら本当に嫌いになれるように頑張ってみよっと。



< 20 / 534 >

この作品をシェア

pagetop