天然お嬢と双子の番犬さん
怒ってるパパは皆怖いって言うけど。
やっぱり慣れなのかな?
全然怖くないや。
怒ってるパパを宥めるのは和と湊、最高に怒ってる時は私の役割。
落ち着いたパパが咳払い。
「学校側にも花に言われた通り極道であることは隠してるが…そうか、それは厄介だ。
もし花に何かあれば…俺は正気じゃいられそうにない。愛する娘の為なら権力を使う。
表舞台に出ないよう、警察を買うことだって容易い事だ」
目が据わってる。
本気の声だ。
でもそんなことしたら、学校行き辛いんじゃ…?
それは困る。
120%困る。
転校なんてしたくないし。
「そんな事したら、パパの事嫌いになりそう」
「今の冗談だから大丈夫だよー。パパはそんな怖い事しないよー。だから嫌いにならないよねー?ねー?…ねぇ!?」
折角行きたかった高校に通えてるのに。転校になんてなったら嫌だよ。噂って、すぐに広がるから。
そんな事したら本当に嫌いになれるように頑張ってみよっと。