天然お嬢と双子の番犬さん



───部屋に響く声と音。



「ひ、ああぁ…!」



身体が跳ねて、涎が顎を伝う。

腿の間に湊が顔を埋め、花の後ろには和がいた。



「…っ、お嬢痛くない?」

「ふぁ、」



顔を上げるとその先には和がいる。花の瞳に映る和は辛そうな顔。



「…ま、だ熱いな」

「みにゃ、と…」



呂律が回らない花が湊の名を呼ぶ。
湊も苦しそうだった。


「…クソッ、」


ベルトを緩める音がした。



「ッ、和」

「分かってる…分かってんだよ」



”頭では分かってる”
そう言う顔だった。


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