天然お嬢と双子の番犬さん
「──花ちゃん、痛い所とか何か気になる所とかありますか?」
色々診察された後、酒井先生が微笑む。
「大丈夫、です」
「背中と太ももは痛いみたいですね」
…バレた。
バレないようにしてたのに。
「塗り薬は出せますが、錠剤は出せません。治るまで少し辛抱して下さいね」
「秋季!花が痛がってるのに!なんで薬出さねぇんだ!」
「素人は黙りなさい。息の根止めますよ」
「………スミマセンデシタ…」
お医者さんを敵に回すのは危険だからね。こういう時は言う事聞かないと。