天然お嬢と双子の番犬さん
優しくて紳士的。
お姫様に憧れていた時に私の傍に居てくれたから、留華の事は本物の王子様だと思ってた。今思えば恥ずかしい事なんだけどね。
「ん?どうしたの、お嬢」
自然と口角が上がってしまう。大好きな人が帰ってきたんだもん、仕方ないよね?
「留華、だい…」
ピリッ、
凍り付くような空気が肌で感じた。
…和と湊からだ。
二人が殺気立ってる。
「こらこら。お嬢が怖がるからやめろよ」
「…いつ帰ってきた」
湊、顔怖いよ?
「今朝かな。一番早い便で来たからね」
「もっと遅くても良かったんじゃない?」
和も留華を睨んでた。