天然お嬢と双子の番犬さん
早く来てくれた方がもっと長い間一緒に居られるのに…。
どうして遅くなんて言うんだろう?
私は早く来てくれて嬉しいのになぁ。
「おい、朝っぱらから何の騒ぎだ」
突き当りから出てきたのはパパ。脱げかけの浴衣と寝ぐせの量からするに、今起きましたって感じがする。
パパの視線が留華の方へ行くと、目をぱちくりさせた。
「久しぶり、親父」
「マジで三年で…ってか!花を抱えんな!俺に変われ‼」
留華からパパへ移動、というか引き剥がされたに近い。
「親父、少し話があるんだけど」
「んあ?…ああ、分かった」
それって私居たらダメなやつだよね?もう少し一緒に居たかったけど…お預けかな。
「その話いつ頃終わりそう?」
「んー…ちょっと話し込むから時間かかるかなぁ」
留華が言うなら本当なんだろうな。折角久しぶりなのに早速お預けかー…残念。