天然お嬢と双子の番犬さん



美味しいご飯を食べ終えて映画タイム。


また私の部屋で、今度は感動物を選んだ。だけど気になるのは映画じゃなくて時計。


そろそろ話し終わったかな?



「…全然集中してないね。
そんなに時計が気になる?」



右隣の和が私の顔を覗き込んだ。



「ごめんね。留華の事が気になっちゃって」

「…なんでだよ」



留華には話すことが沢山あるから、かな?


高校生になって大切な友達が出来た事、和と湊と一緒に通っている事、それから新しい家族が出来た事と…留華が居ない三年間の事。

寂しかったけど、和と湊がいたから悲しくなかった事も言わないと。



言いたいことが多すぎて、何から話したらいいか分かんないなぁ。


でもきっと、留華は頭が良いから上手に組み立てて読み取ってくれるんだろうけど。


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