天然お嬢と双子の番犬さん


今は水の染みが付いてるけど…後はクリーニングに出したら新品同様なはず。

太ももの所に出来た水染み。言わなかったら気付かないかもしれないけど、私は知ってるから気になるなぁ。


違うのに着替えてこようかな?



「私着替えてくるから、和と湊は先に…」



和が顔を近付けてきた。
突然で目を見開いてしまう。



「僕達から離れるなって言ったよね?」

「でも今日は…、」



私とパパは必ず上座に座る事が決まってる。後は自由で、確かにいつもなら若頭は上座から見て左側。今日は留華が主役だからってそこに座っていた。

和と湊はちょっと遠くて必然的に離れてしまっていた。


すぐに二人の所に行けばよかったのかな?



「ごめんなさい」



約束破る所だったよね。
気を付けないと…。

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