天然お嬢と双子の番犬さん
「お嬢!今日も楽しんできてください!」
「うん!皆もあんまり頑張り過ぎないでね。
誰かが体調崩したら悲しいから!」
「お嬢に悲しい思いさせるわけありませんよ。
そうなっても全身全霊で治します。三時間で」
わお、皆真顔!
本気だ!安心!
「ああ、お前等二人。学校で花が危険な目に合ってもやりすぎ注意な。カタギに怪我させたら、俺が花に嫌われるし、学校にもバレるからな。
そして、花に嫌われたら俺は死にます」
「「死ぬなよ」」
背中を向けるとパパが石を叩く。
カチッ、カチッ、
「いってらっしゃい、花。
今日も一日、良き日を───」
「うん!行ってきまーす!」
そう言って、和と湊に挟まれながら家を出た。