天然お嬢と双子の番犬さん
No.1の集会
翌朝。いつも通りよりちょっぴり遅く起きたゴールデンウイーク、三日目。
「──集会?」
朝ご飯を食べる私は浴衣。その向かいに座るパパは仕事着のスーツ。真っ黒な物じゃなく、お洒落な紺色チェックな物だった。
だし巻き卵を箸で半分にするパパが頷いた。
「今日から一週間、世界中の五十嵐組傘下共の出入りが激しくなる…のと同時に!
花の大好きなパパとの時間が取れなくなります‼少しばかり!辛抱を!大好きなパパと会う時間が減るのは辛いと思うけど⁉あっという間だから‼我慢しようね‼ね⁉…ああああ‼花と会えなくなるぅ‼‼」
「留華、久々の日本食美味しい?」
「美味しいよ。でもお嬢と一緒なら何でも美味しく感じる」
「キザな事言ってんじゃねぇよ。さっさと食え」
「不知火さんのとこの若がもう着いたって連絡来たんでしょ?さっさと行ったら?」
「はなぁあ⁉パパの話聞いてたぁ⁉」