天然お嬢と双子の番犬さん
食べ終え片付けを終え部屋に戻ろうとした時、留華に塗り薬を貰った。
「昨日はごめん」なんて申し訳ない顔をしながら。傷口に良く効く薬らしい。
これ…虫刺されにも効かないかな。
「今日は重要な集会だ。あの組との同盟を正式に組む重要な──、」
パパはもう仕事の顔になっている。こうなったら私が話しかけると崩れちゃうので、すぐさま退散。
「お嬢、部屋まで送るよ」
出て行く間際、和にそう言われた。
でも忙しそうだし…。
「ううん!大丈夫!」
「…真っ直ぐ部屋に戻るんだよ?それから、誰も部屋に入れない事。いい?」
「はーい!」
パパから沢山おやつとジュース、スイーツまで貰えたから大丈夫!寧ろ早く戻りたいもん!
軽く手を振り出て行く。
一週間…和と湊交代でって言ってたから、二人揃うのが見れるのはその後だよね。いつも一緒に居たから変な感じになりそう。