天然お嬢と双子の番犬さん



震えながら、さっきよりも大きく開けた。

切れる。そんな事言われて…同じようにしてられない。




「んう──…、」




湊の指に絡みつく唾液が垂れる。


舌の上で爪が少し擦れる感触がするたびに体が震える。もっと口を開けないと…って思ってしまっていた。


目尻に涙が溜まる。
目隠しが段々と湿り始めた。



「フッ…怖いのか?」



湊の声だ。


だけど…頷く事も返事する事も出来ない。



「んんっ、!」

「あー?何言ってんのか分かんねぇ」



指を退かしてって言ってるの。


袖を下に引っ張るが、動じない。
両手でやってるのに…全然動かない。





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