天然お嬢と双子の番犬さん
写真の人…大人の女性って感じだった。
…胸も大きかったしハイヒールが似合うって感じの人ばっかりだった。
「────…は、」
小さな声がした。
「ご、めんね。勝手に見て…」
「待って。どういう事?なんで、」
ここまで言って止まった。
悩み込むように少しの間黙る。
「……不知火さんが言ったの?」
ビクッ、
顔を横に向けた。
「ま、さか。僕達を拒絶してるのって…それが原因?」
───何も言わなかった。
頷く事もせずにジッとしていた。
「っ…、僕達の事、気持ち悪いと…思った?」
和が震えた声で言った。
「ご、めん……ごめん…」
和が私の身体を抱きしめた。
───和は震えていた。
「……僕の事…嫌いに、なった…?」
潰れかけの言葉。
聞き取りにくい呟き。