天然お嬢と双子の番犬さん
────たわいのない話をした。
連休何をしているか、とかそう言うやつ。
私はその話をしながら、リンと猫じゃらしで遊んでた。
暫くて、ようやく本題に入る。
「…バーベキュー?」
『ええ!良かったら花も、って思ったのよ』
にゃんにゃん、言いながらと跳ねるリンの爪に猫じゃらしのリボンが絡まった。肩にスマホを挟め、解きながら会話を続ける。
『明日、ダーリンと川辺でやるつもりだったの。でもどうせなら花とも一緒にしたくて。
それに…連休中、花に全く会えないなんて寂しいわ…まあ、急に誘ったし、無理なら大丈夫よ?』
鞠に───…、
「私も会いたい!」
確かに悲しい!
だって鞠の事大好きだから。
電話越しに鞠が喜んでいるのが分かる。
『良かったわ!…あ、そうそう。あの従兄弟達も呼んでいいわよ』
「和と湊も?」
ハァっと溜息が聞こえてきた。