天然お嬢と双子の番犬さん





「胸焼けしてたのと、女の子の日が近かったから情緒不安定だったみたい!」


「────は、あ?」



目をぱちくりさせた鞠に、ドヤ顔を見せつける。
だって鞠もそう言おうと思っていたはずだから。


あの時、鞠はそう言おうとしたんだよね?



「………本気?」

「へ?」



あ、あれ?
思った反応よりちょっと違う。

私が想像したのは~…「流石花ね」って言う鞠だったんだけど。



でも…これしか思いつかないよ!?



ケーキも沢山食べたし。
おやつもいつもより多めに…。

そのせいで胸焼けして、ズキズキ、ちょっぴりムカムカ…ドキドキしてたんだよね!?

コロコロ気分が変わるのは女の子の日が近いからじゃないの??


わ…わかんない!
どこが間違ってるのか全然わかんない!



「ふっ…ふふ、」



吹き出した鞠は笑いを堪えて言った。


「そうね…花はそうじゃなきゃ駄目ね!」

「?、うん?」



< 450 / 532 >

この作品をシェア

pagetop