天然お嬢と双子の番犬さん
「胸焼けしてたのと、女の子の日が近かったから情緒不安定だったみたい!」
「────は、あ?」
目をぱちくりさせた鞠に、ドヤ顔を見せつける。
だって鞠もそう言おうと思っていたはずだから。
あの時、鞠はそう言おうとしたんだよね?
「………本気?」
「へ?」
あ、あれ?
思った反応よりちょっと違う。
私が想像したのは~…「流石花ね」って言う鞠だったんだけど。
でも…これしか思いつかないよ!?
ケーキも沢山食べたし。
おやつもいつもより多めに…。
そのせいで胸焼けして、ズキズキ、ちょっぴりムカムカ…ドキドキしてたんだよね!?
コロコロ気分が変わるのは女の子の日が近いからじゃないの??
わ…わかんない!
どこが間違ってるのか全然わかんない!
「ふっ…ふふ、」
吹き出した鞠は笑いを堪えて言った。
「そうね…花はそうじゃなきゃ駄目ね!」
「?、うん?」