天然お嬢と双子の番犬さん
やったぁ!褒められた…!
酒井先生はテキパキと処置をしてくれた。
やり方も教えてくれながら。
パパの相手もしながらも。
暫く安静にしてないといけない条件と共に。
「────では、また後日来ますね。
何かあればすぐ連絡くださいね?」
「はい!分かりました!」
そう言った後で立ち上がた酒井先生に続き、パパも立ち上がる。
「そう言えば…実は熊肉が大量に手に入りまして。竜二良かったらどうです?」
「んあ゛?この時期に熊鍋でも食う気か?」
「熊は鍋でしか食べれないとでも思っているのですか?流石脳筋ですねぇ」
熊?
そう言えば今日会ったなぁ…。
子供だったけど、やっぱり怖かった。
熊=怖いって方程式になってるのかも。虎とかもそう思うもんね。
「花ちゃん、大人しく…くれぐれも走ったりしないでくださいね」
怒るパパと笑顔の酒井先生はそう言うとパパを連れて出て行った。