天然お嬢と双子の番犬さん
「その御二人が悪いのです。全て」
なんで…そんな事言うの。
初対面の人に。
「二人もいると言うのに女…いえ、女性一人まともに守れず、ましてや自ら危険な行動を行う等…誰が見ても明白でしょう」
和と湊の事、何も知らない癖に…!
「和と湊を悪く言わないで!」
「私は正論を言っているだけです」
顔色一つ変えず、そう言った銀髪の彼。
なんなら大きな溜息まで吐いていた。
この人…凄く感じ悪い!
今まで合ってすぐに嫌いになるなんて事無かったのに。この人の事は……嫌いになりそうな予感。
「貴方はいつまでそこで項垂れているのですか?」
「はなにぃ、きらわれたああァァ…」
「はあ、大の大人が…そんなのでよく全国トップなんて言えますね。金でも払っているのですか?」
「黙れ!酒井じゅにあぁ!無駄に似やがって!」