天然お嬢と双子の番犬さん
あっ、
離れた裾をもう一度掴む。
和は大丈夫だけど。
湊は凄く動くから大変。
それに気付いた和はニコッと笑う。
「折角だしゲームでもする?」
「…は?」
ゲーム?
「お嬢の離れた回数が多い方負けね。負けた方の驕りでパフェ食べに行こ!」
「はいはーい!私はパンケーキがいい!生クリームたっぷりの!」
「いいよー!湊は沢山お金持ってるからねー!」
「なんで俺が奢る前提なんだよ」
生クリーム沢山のパンケーキ!
楽しみだなぁ~!
「ふざけやがって…‼」
向かってきた男を一切見ず、湊が殴り上げる。
「大体、甘いの好きじゃねぇんだよ俺は」
会話はまだ続いている。
今度は和が狙われたが、同じく見ずに蹴り上げた。
「僕とお嬢は甘いの大好きだからね。仕方ないよねー」
二人は会話しながらも、約20人近くの男達を相手にゲームを続けた。