天然お嬢と双子の番犬さん
「三人共顔怖いよ?落ち着いて!」
周りもピリピリするからさ。
ただでさえ居るだけで怖い三人なのに。
これ以上怖くなってどうするの。
「花ぁ~…パパは意地でも花を渡さねーぞぉ~」
抱き着いて来たパパが頭をぐりぐり。
どっちが子供なのかわからないよね。
いつもの事なので、とりあえず頭を撫でる。
「…花、着替えておいで。今日のご飯は花好物の根菜の煮物だぞ」
「ええ⁉ほんと‼分かった‼着替えてくるッ‼」
「え、ちょ。早ッ‼もしかしてパパより煮物が好きなのかァ⁉」
なんか言ってた!
聞こえないふりでいよう!
煮物が待ってる!
急ぐのだッ‼‼
自分でも吃驚するほど早く部屋に入った。