天然お嬢と双子の番犬さん



「三人共顔怖いよ?落ち着いて!」



周りもピリピリするからさ。

ただでさえ居るだけで怖い三人なのに。
これ以上怖くなってどうするの。




「花ぁ~…パパは意地でも花を渡さねーぞぉ~」




抱き着いて来たパパが頭をぐりぐり。
どっちが子供なのかわからないよね。


いつもの事なので、とりあえず頭を撫でる。




「…花、着替えておいで。今日のご飯は花好物の根菜の煮物だぞ」


「ええ⁉ほんと‼分かった‼着替えてくるッ‼」


「え、ちょ。早ッ‼もしかしてパパより煮物が好きなのかァ⁉」




なんか言ってた!
聞こえないふりでいよう!


煮物が待ってる!
急ぐのだッ‼‼



自分でも吃驚するほど早く部屋に入った。


< 75 / 533 >

この作品をシェア

pagetop