天然お嬢と双子の番犬さん
───カランカラン、
入ったと同時に視線は全部私達三人へ。レジの方に行く間も視線は途切れる事は無かった。
「えっと…」
「好きなの頼んでいいよ~。湊の奢りだから~!」
「…チッ、」
私の隣では屈んでメニュー表を見る和。その後ろでポケットに手を入れてイライラ中の湊がいる。
「じゃあ!ホイップたっぷりパンケーキください!」
「僕はこの隣のホイップパフェくださーい」
店員さんがにこやかに頷く。
「こちらナッツトッピングとキャラメルソースを付けるのがお勧めですが、いかがなさいますか?」
ナッツとキャラメル!豪華!美味しそう!
「それでお願いします!」
「ん───‼可愛い‼」
何故か急に店員さんにそう言われた。
でも、直ぐに咳払い。