離縁するはずが、エリート外科医の溺愛に捕まりました
「みのり……? 大丈夫?」
「だい、じょうぶでは……ないかも」
敏感な部分を次々と刺激され、呼吸は弾み、心拍はかなり速くなっている。
「のぼせないうちに一旦出るか」
そう言った達樹さんは私をそのまま抱き上げ、湯舟から立ち上がる。
首筋にしがみつく私を運んで行った達樹さんは、用意しておいたバスローブを私に着せ、自分も同じように羽織り、奥のベッドルームへと向かっていく。
真っ白なシーツの上に横たわらされ、間髪を入れず深く唇を塞がれた。
「っ……ふっ、ん──」
温泉の中での愛撫が再開され、着せてもらったバスローブはすぐに脱がされていく。
じっくり時間をかけ、私の様子を窺いながら体中を探るようにしていくのがいつもの達樹さんの触れ方。
何度もそうされてきたからか、その先にある恍惚感が待ち遠しい。
初めは慄き痛みに耐えた体も、今では自ら彼を求めるようにされてしまった。