離縁するはずが、エリート外科医の溺愛に捕まりました


「んっ、んうっ──」


 とろけるような口づけを仕掛けながら、背中をまさぐっていた手が下着のずれた胸の膨らみを掴んで、反射的に達樹さんの手首を捕まえていた。


「達樹さん、待って、話を聞いて──」


 そう止めてみても、達樹さんに聞く耳を持つ様子はなく、手を止めてはくれない。


「やっ、やめ、お願い」

「やめてって、体はそうは言ってないみたいだけど」

「あぁっ──」


 敏感な先端を指先で弾かれ、シーツから背中が浮き上がる。

 達樹さんは甲高い声を上げた私をふっと笑い、今度はそこに唇を寄せた。

 どこにどう触れれば私が甘い声で啼くのかを熟知している達樹さんは、容赦なく甘い刺激を送り込む。

 落ち着いて話し合いの場を持とうと暴走する彼を始めは止めていた私も、いつしか恍惚として抗えなくなっていた。

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