どうしているの?ねぇ、先輩…



「きゃーーー!生徒会のカワイ子ちゃん!」

「は、え」

「っきゃーー!会えるなんてラッキーー!!」


なに!?って思うより先に、体はぎゅっと抱きしめられて……

身動きが、取れない。


「やだ、ねぇねぇなに食べるの?カツ丼大盛り?カツカレー大盛り?それともハヤシライス大盛り?」


大盛り、限定……。


「オ、オムライス……普通盛り、です」

「やだ!カワイ子ちゃんは食べるものも可愛いな!私も真似してオムライスにしようかな。え、待ってオムライスって大盛りできんのかな?知ってる?」

「知らない、です……」

「おばちゃーん、オムライスって大盛りできるー!?」

「……。」


やっと解放された体は、違う意味で硬直して動きが鈍い。

なに、この人……一体なんなの。


「ごめん、ほんと変な女だろ?」

「……はは」



「そうですね」なんて言える立場にいるわけないから、どうにか笑って誤魔化すけど。

瞬先輩とあず先輩に挟まれたこの場所で、私は一体、どうすればいいの……


< 123 / 550 >

この作品をシェア

pagetop