どうしているの?ねぇ、先輩…
5.会長と書記
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「はい、誕生日おめでとー」
翌日の教室で、章くんが机の上にドサっと袋を置いた。
ハッピーバースデーのシールと、真っ赤なリボンがついてる袋。
「……」
「いらねぇの?」
「え、いいの?」
「毎年あげてんだろ。なに今更謙虚ぶってんの」
章くんとは毎年ずっと、誕生日プレゼントの交換をしている。
それは中学2年生の誕生日から始まって、
そんなに大層なものをあげるわけじゃないけど、毎年欠かさずプレゼントをくれる章くんに、私もお返しをしている感じだ。
「マフラー…!」
リボンを解いて袋を開けたら、赤いタータンチェックのマフラーが出てきた。
「美香、タータンチェック好きじゃん」
「うん、大好き!」
今まではプレゼントって言っても、お菓子とか雑貨類だったから。
身につける物を貰ったのは、初めてだ。
「可愛い、ありがとう」
「つけてみてよ」
「今?」
「うん、全然似合わなかったら困るじゃん」
「失礼な、似合うし」
むっとしながらマフラーを首に巻きつける。
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「はい、誕生日おめでとー」
翌日の教室で、章くんが机の上にドサっと袋を置いた。
ハッピーバースデーのシールと、真っ赤なリボンがついてる袋。
「……」
「いらねぇの?」
「え、いいの?」
「毎年あげてんだろ。なに今更謙虚ぶってんの」
章くんとは毎年ずっと、誕生日プレゼントの交換をしている。
それは中学2年生の誕生日から始まって、
そんなに大層なものをあげるわけじゃないけど、毎年欠かさずプレゼントをくれる章くんに、私もお返しをしている感じだ。
「マフラー…!」
リボンを解いて袋を開けたら、赤いタータンチェックのマフラーが出てきた。
「美香、タータンチェック好きじゃん」
「うん、大好き!」
今まではプレゼントって言っても、お菓子とか雑貨類だったから。
身につける物を貰ったのは、初めてだ。
「可愛い、ありがとう」
「つけてみてよ」
「今?」
「うん、全然似合わなかったら困るじゃん」
「失礼な、似合うし」
むっとしながらマフラーを首に巻きつける。