どうしているの?ねぇ、先輩…
6.ラブレター
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3月。
卒業式を目前に控え、私たちは生徒会の仕事に追われていた。
「うーん、やっぱりもっと線太くしたほうがいいかなー」
卒業式の展示物。
美術が少し得意だからって任されたその仕事は、想像以上に大変で……
写真部が撮り貯めた卒業生の3年間を、大きな紙に貼り付けていく。
貼り付けるところまでは写真部も手伝ってくれたから、もう終わってるんだけど……
写真の周りに描く桜の花に、生徒会室の中で1人苦戦中だ。
「絵は苦手だから無理!」って、瞬先輩もにっしーも洋平先輩もごっつ先輩も、私を置いて卒業式の打ち合わせに行ってしまって。
ここへ来て、なんとも薄情な生徒会のみんなに溜め息が出る……
そんなとき、ガラガラってドアが開く音が聞こえた。
誰かが戻ってきてくれた!って、喜びながら振り向いたけど。
「瞬くん、いる?」
「あ、えっと……」
ドアから顔を覗かせたのは、大ちゃん先輩だった。
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3月。
卒業式を目前に控え、私たちは生徒会の仕事に追われていた。
「うーん、やっぱりもっと線太くしたほうがいいかなー」
卒業式の展示物。
美術が少し得意だからって任されたその仕事は、想像以上に大変で……
写真部が撮り貯めた卒業生の3年間を、大きな紙に貼り付けていく。
貼り付けるところまでは写真部も手伝ってくれたから、もう終わってるんだけど……
写真の周りに描く桜の花に、生徒会室の中で1人苦戦中だ。
「絵は苦手だから無理!」って、瞬先輩もにっしーも洋平先輩もごっつ先輩も、私を置いて卒業式の打ち合わせに行ってしまって。
ここへ来て、なんとも薄情な生徒会のみんなに溜め息が出る……
そんなとき、ガラガラってドアが開く音が聞こえた。
誰かが戻ってきてくれた!って、喜びながら振り向いたけど。
「瞬くん、いる?」
「あ、えっと……」
ドアから顔を覗かせたのは、大ちゃん先輩だった。