どうしているの?ねぇ、先輩…



「誰かと未来を夢見ても、いつか壊れて、悲しい想いをするくらいなら……それなら最初から、未来なんてどうせって思ってたほうがずっと楽で。だからめぐちゃんとチトセくんだって、いつか壊れるって、心のどこかで思ってた……」

「っ……」


思っていた。

いつかどうせって……誰に対しても思ってた。


だけど……



「だけど私、今日初めて未来を信じようって、瞬先輩と一生一緒にいたいって、そう思ったの」

「……」

「そしたら私、めぐちゃんの気持ちが分かった気がして……」



今更すぎるけど、本当に分かった気がした。



「だから……めぐちゃん、ごめんね。って……」

「、…」

「ひどいこと言って、ごめんねって、……」

「、」

「心からそう思って……」

「っ……」

「めぐちゃん、本当にごめ、」

「バッカじゃないの!?」

「……!」



遮られて響いた声に、驚いて視線を上げたら。



「え……」



めぐちゃんが、泣いていた……


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