どうしているの?ねぇ、先輩…
「なにそれ、なんで言ってくれなかったの!?親のこと、どうして一言でも相談してくれなかったの!?」
「、」
「私たち、親友じゃないの!?なんで、…なんでそんな、…」
「……めぐ、ちゃん?」
めぐちゃんの目から、涙がポロポロ溢れていて。
だから私の目からも、同じように涙が溢れ出してくる……
「美香……いつも笑ってたじゃん。楽しそうに笑ってたのは、うちらの前で無理して、」
「違う!無理なんかしてない!」
「でも、!」
「楽しかったから!めぐちゃんやにっしーといるときは、ほんとにすごく楽しかった!楽しくて、……私が唯一、ちゃんと笑える場所だったから……」
唯一、なにも考えないで甘えられる場所だった。
唯一、気持ちが落ち着く場所だった。
嫌なことがあったって、それすらも消し去ってくれる場所だったんだよ。
私は2人が、大好きなんだよ。
「ねぇちょっと、2人共泣きすぎ」
涙で滲む視界に映るにっしーも、泣いている気がするけど。
私の目が潤んでいるからそう見えるだけかもしれない。
だから腕でゴシゴシ目を拭いてみたら、やっぱりにっしーも泣いていた。
「……ごめんね、美香。なにも気づいてあげられなくて、……ごめんね」
めぐちゃんとにっしーと3人で、声をあげてわんわん泣いた。
泣き腫らした3人の目はバンバンに腫れて、ものすごく可愛くない顔だけど。
なんでだろう……今はそんな顔でも、すごく嬉しい。
2人が親友でいてくれて、私、幸せだ。