どうしているの?ねぇ、先輩…



明日の体育祭に向けて、チームリーダーたちとの最後の打ち合わせをするために、生徒会室へ向かった。

いつもみたいに、開けた生徒会室の中には。


「………あ」

「どーも……」



中にいたのは、“章くん”ただ1人。



「早いね、来るの」


すぐに視線を外して、いつもの席にカバンを置いた。

離れた席に座って足を組んでる“章くん”とは、彼がチームリーダーになったからといってそれほど関わってきたわけではない。

面と向かってこうして2人で話すのは、初めてだ。


だからかな……なんか気まずい。



「春田先輩」



初めて名前を呼ばれた。

けどなんだこいつ、頬杖着いて俺を見上げるこの余裕な感じ。


なんか、やっぱむかつく。



「なに」

「美香ともう、ヤッたんすか?」

「………は?」


なんでそんなこと……

つーかお前に関係なくね?


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